若い海がめは潮流にのって、南太平洋を泳ぎ続けました。
一週間たったころ、大海原に漂う立派な流木を見つけました。
流木の周りではたくさんの海鳥や海がめたちが休憩をとって、
おしゃべりをしていました。
おいしかった海草の話、間一髪でサメから逃げた話、
月夜の不思議な海の色。
彼らの冒険話も、心躍るものばかりでした。
しばらく話を聞いていると、また海がめが一匹、
同じ潮流に乗ってやってきました。
その海がめみんなにむかって、泣き叫ぶように言いました。
「島のイリイリの木が、切り倒された!」