海がめは意気揚々と大海原へと泳ぎだしました。
 湾の出口にある岩を越えると、
生まれて始めて見る南太平洋の海の色は、真っ青でした。 
まるで、空を丸ごと飲み込んだ青でした。

珊瑚礁(さんごしょう)の湾の中は、
いろとりどりの砂糖菓子のような世界でしたが、

南太平洋はどこまでも深く、
どこまで潜っても青でした。
豊かな、そしてさまざまな青でした。

太陽の光が筋になって差し込む水中は瑠璃(るり)色、
それからつゆくさ色、
深さを増して吸い込まれそうな海の底は藍(あい)の色。


ときどき大群の魚が銀色にきらめきながら、
回りの青をまぶしくしました。
大きな魚は、群青色の影になって通っていきました。
どの青もゆらめきながら、溶け合いながら、
さらにさまざまな青を作り出して見せてくれました。



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