ある夜明け、若い海がめが
イリイリの木に挨拶をしにやってきました。

その若い海がめは、しばらくこの湾で体を休めていたのですが
また、外洋に出て旅をする時期が来たといいます。

海がめは、何千キロもの大海原の旅を続けるものなのです。
その海がめがたくさんのお土産話を持ち帰ることを約束すると、
イリイリの木は葉っぱを揺らして、旅の無事を祈りました。


外洋への出口にある大岩を越える前に、
若い海がめはもう一度、優しい湾を振り返りました。



次へ



戻る